iPhone で読書をしてみて感じたこと

最近では iPhone でもさまざまな電子書籍アプリがリリースされるようになってきましたね。

「iPhone の読書体験ってどんな感じなんだろう?」

というわけで、とりあえず僕が読んでみたのは下記の3つのアプリ。

いずれも内容的にもそれなりに面白く、また、 iPhone の読書というのも、なかなか読みやすいと感じました。

iPhone 自体が軽いし、電灯などの明かりも必要としないし、途中から読むときにも便利だし。

これからはこのような “電子書籍を読む機会” が自然と増えていくんだろうなあ、と、思います。

しかし同時に感じたのは、“紙の本を読む楽しさを再発見した” ということ、です。

何度でも、読み返したくなる一冊「わが悲しき娼婦たちの思い出」

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つまり例えば、僕が大好きな本に「わが悲しき娼婦たちの思い出」というのがありますが、これっていうのは、僕にとっては、“何度でも読み返したくなる本” なんですね。

別にストーリーが面白いとか、読むたびに学びや気づきがある、とかそういうんじゃなくて、ただ単に、“字面を追っかける快感” を味わえる本なんです。

翻訳がとても良いのだと思いますが、「ああ、素晴らしい文章って、もしかしたら意味なんかいらないのかも。ただただ目に入ってくるだけで快感…」みたいな。

これは、僕がはじめてオペラのコンサートを観に行ったときの、“ただ、そこで音が鳴っているだけで感動する” ような感覚です。

「音って、鳴ってるだけで、こんなに気持ちいいものなんだ!」

という(分かりづらいかなあ…ちなみにそのときの僕はヘビメタキッズでしたが…)。

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奇しくも、というかたまたま、というか、iPhone で読んだ本は、いわゆる “ビジネス書” 的な内容のものばかりでした。

これらは僕にとっては、正直に言えば、「文章のよしあしなんてどうでもいい。そこに書いてある内容をできるだけ早く理解して、消化したい」と思わせるものであり、僕が思うところの “字面を追うだけで幸せ=純粋な読書体験” とは、ちょっと違ったものだったかもしれません。

速読術などがもてはやされる昨今ではありますが、本って、本当は、味わうように、できるだけゆっくりと楽しみたいもの。

なぜなら素晴らしい文章は、それだけで僕らに快感を与えてくれるものだから。

まあそうでなくとも、例えば、先ほど紹介した本と同じ作家が書いた本に「百年の孤独」っていう有名な物語がありますが、あれ、たぶん、iPhone で読むのはツライんじゃないかなあ。

というわけで、iPhone での読書体験は、僕にとっては “ノウハウや知識や情報を消化するためのもの” になっていくような気がします。

そして、“純粋な読書” を楽しむ時間というのは、もうしばらくは、紙の本で、ということになりそうです。

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でも。

もしかしたら、iPad だったら?

iPad だったら、(いつか)やってくれるかもしれません。

今から、とても楽しみです。

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余談:この一文にやられた

完全に余談になりますが、ガルシア=マルケスの物語は、最初の一文が、とてつもなく魅力的です。

例えば今回紹介した「わが悲しき〜」だったら…

満九十歳の誕生日に、うら若い処女を狂ったように愛して、自分の誕生祝いにしようと考えた。

…って感じ。

なんか、続きが読みたくなるでしょ?

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