趣味と仕事はどう違うのか?

このテーマをきっかけとして、個人事業、自営業としての仕事のつくりかたについて考えていきたいと思います。

日垣隆氏の「知的ストレッチ入門―すいすい読める書けるアイデアが出る」によれば、その違いは “依頼と締め切りがあるかどうか” と述べられています。

仕事と趣味は何が違うかと言えば、依頼と締め切りがあるかどうかでしょう。例えば、趣味でブログに日記を書いている人もいれば、アマチュアで将棋を指している人もいます。同じ野球でも、草野球を楽しむ大勢の人がいる一方で、プロとして野球を仕事にしている人もいる。
では、仕事として成立するものとしないものを分けているのは何かと言えば、要素としては二つしかない。「依頼と締め切り」があるかどうか。この二つが本質的なことであって、これ以外の定義は重要ではありません。

『知的ストレッチ入門-すいすい読める 書ける アイデアがでる』 日垣隆(新潮文庫 2006)

確かにその通りですよね。

ということは、趣味を仕事にするというのは、必ずしも楽ではないし面白くもない、ということになります。なぜなら仕事の内容によらず、誰から依頼されるか、そして締め切りはいつか?によって、その楽さや面白さは大きく変わってくるからです。

おそらく趣味を仕事に、と考えている人は、「なんとなく趣味を仕事にできたら楽しいじゃん?」ということをぼんやり期待しているような感じがしますが、決してそうではありません。

趣味と好きなことは違う

しかしおそらくその趣味の中に含まれているであろう “あなたの好きなこと” を活かして仕事につなげていく、という発想は、私の経験では良いことと感じています。

例えば、

  • 趣味はギターです

といっても、それのどんな要素が好きなのか? 単に人前で演奏したい、目立つことが好きなのか、それとも作曲したい、何かを創ることのが好きなのか?

趣味を仕事にするということと、好きなことを活かして仕事にするということにはこのような違いがあります。

仕事に対する姿勢の違い

経験上、好きなことを仕事にできている場合は、そのときどきの状況——例えば、納期が短いとかお客さんが細かくてうるさいとか——に対してもそれなりに前向きに対処できることが多いです。

また逆に、予想以上に評価してもらえた、とか、かなり稼ぐことができた、といったポジティブな状況に対しても、前向きに対処できるようになります。

やはり好きなことを仕事にできているので、 “丸く収まる感覚” が強いからでしょう。

丸く収まる感覚というのは、収入ややりがいなどすべてを含めたうえでの満足感みたいなものと考えてください。

個人としてのやる気と規律をもたらす

これも私の経験ですが、仕事に対して全的な満足感を得ることができていない場合、例えば “しっかり稼ぐことができた” というようなポジティブな状況でさえ、ネガティブにとらえてしまうことがあります。

そしてそれは、今後の問題を引き起こす種になることもある…例えば「もっと楽して稼ぐ方法はないのか?」とか…。

このように、仕事に対するやりがい、愛着みたいなものを越えて「楽して稼いでやるぞ」と考えると、あとあとお客さんとの間で問題が起きることが多いです。

もちろん良い意味で楽をすることは悪いことではありません。仕事効率化は、個人として仕事していくにあたり、積極的に考え実践していくべきでしょう。

しかし、好きなことを仕事にできている場合は、必要以上には楽しようとはしないのでは? なぜなら好きだから。

つまり、好きを活かして仕事をしているという感覚は、個人事業や自営業を営む際における、良い意味でのやる気や倫理観的なものをもたらすのではないか?と私自身の経験から確信しています。

昔ながらの職人のような

このような意味で、私は、昔ながらの職人、というイメージを描いています。自分の仕事を愛し「ひとすじ何十年」というような。そして、職人という意味で、お客からも一目おかれている。

このような仕事にめぐりあえた人というのは、実は結構、幸せなんじゃないでしょうか?しかし現代ではなかなかそれは難しいような気もしていますので、私は、自分で仕事をつくり、自分でやっていく、という道を選びました。

それは、「ひとすじ何十年」という職人の世界とはほど遠いものではあり、また、華々しい成功や名誉とも無縁の日々ではありますが、“他でもない私自身のライフスタイルにおける、仕事の位置づけ” という意味では、とても満足いくものとなっています。

まとめ

長くなりましたけれども、今回、私が伝えたかったのは、趣味と仕事の違い、そして、好きなことを仕事に活かした場合の私の経験や考えかたについて、ということです。

そのうえで、このブログでは、少しずつ、 “好きを仕事に” ということについて私なりの方法論というものをご紹介していきたいと思っています。

単に私の体験をもとにした内容ですから、誰にでも当てはまるものではありませんが、どこかの誰かのためにはなるのかもしれません。

というわけで今日のまとめです。

  • 自分の好きなことを作業単位で考えてみる

前述したギターの例のような感じです。

このことについては次回以降、もう少しくわしく触れていく予定です。

追記:記事タイトルを「趣味と仕事の違い、または好きを仕事に」から現在のものに変更しました(2012年9月1日)

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