以前の記事でも書いた、「垂直の記憶」という本。

これを読んで私は衝撃を受けました。

それで、なんだか自分がとてもちっぽけで情けないような存在になったような気さえしたのです。

しかしよくよく考えてみれば、

「そんなの最初からそうだったじゃん」

ということに思いいたり、自身の道のりを山登りにたとえて考えるようになりました。

たとえばお店をだしたばかりの若かりし頃は、やっぱり自分にとっての山頂、つまり目標についてよく考えていたように思います。

山頂にたどり着くことこそが大きな価値であり、それに向かって最短を進むべきである、と。

しかし、顔をあげて山頂ばかりをみていると、足もとをすくわれて転んでしまうことが何度もありました。

そこで気づいたのは、「ちょっとの怪我でも結構、イタい」ということ。

失敗は成功の母、という言葉もあるようですが、個人事業にいたっては、失敗から這い上がれる確率ってかなり低いような気がしています。

もちろん試行錯誤はあってしかるべきと思います。ですが、リスクをきちんと見つめる勇気は必要ではないでしょうか?

おそらく山登りにおいても、自身の体調と残りの距離などを総合的に考えて、撤退するという選択もあると思うのです。

「実は、ひたすら目標をみすえてドンドン進むよりも、足元をみて転ばないように気をつけつつゆっくり進むほうが楽しい」

意外でしたが、私は今は、このように感じています。なぜなら転んでいたい目をみないですむし、周囲の景色を楽しむこともできるから。

「たどり着けなければゼロと同じ」と考えていたあの頃に比べ、少しは多様な考えかたを受け入れる余裕ができたのかもしれません。

もちろん結果が必要な時期もあります。

しかしそれ以外の価値に気づくことができてから、ぐっと仕事が楽しくなったような気もするのです。

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