「大きいことは良いことだ」という風潮は避けがたく存在します。
“大きいということ” には、それだけで思わず信用してしまいそうになる、そんな力があるのは確かでしょう。
しかし実際に自分がそれだけの大きさを必要としているのかどうか?ということとはまた別の問題です。
これをウェブサイトやブログに置き換えてみれば、“単純にアクセス数が多ければそれでいいわけじゃない” ということであり、実際に私が最初にやったビジネスなんかは、一日に100アクセスもいかなかったけれど月の売り上げは70万くらいありました。
その後、ホームページ一式、50万円でつくりますっていうのもやりました。アクセス数は一日に数アクセスでしたが、それでも二件ほど注文が入りました。
ただしこのサービスはちょっとやり方に無理があったのでそれでやめました。
その後はサービスの提供方法を工夫して、一日に20アクセスしかないようなサイトでも年間に400万くらいは売りあげがあがっています。これにはほとんど経費がかかっていません。
ウェブを活用したニッチビジネスについて
…じゃあこれで、アクセスがもっと増えればもっと儲かるじゃないか?と考えるかもしれませんが、意外とそう単純ではありません。ニッチビジネスという言葉もあるように、もともと狭い範囲でやっているからです。
ただしこの “ニッチである” というのはひとつのポイントであると考えています。
ライバルの多い場所で競いあうのではなく、そこからちょっとずれたところで勝負する、という感じで、実はあんがい “のほほんとした” 市場もあり、大きく稼ごうとしなければ、語弊もあるかもしれませんが “のんびりと” ビジネスできるからです。
常連さんが数十人というサイズ
やってみると分かるのですが、自分や家族が生活していくにあたっては(サービス内容にもよりますけれども)実は、常連さんが数十人というレベルでも充分可能です。
このあたりはさじ加減、やりかた次第になりますが、顧客を絞り込んだニッチなサービスだからこそ、ひとりひとりに対して丁寧なサービスが可能になるという側面もありますし、お付き合いが深くなりますので、融通がききやすくなるという側面もあります。
ですから、「俺は起業して成功して有名になる」という人には向かないかもしれませんが、そうじゃないスモールビジネスを志す人には向いているんじゃないでしょうか。
もちろん顧客をつかまえるということは、誰にでも簡単・確実にできることではありません。
しかし今回の記事で私がお伝えしたいのは、「大きいことは良いことかもしれないが、個人で営むスモールビジネスにおいては必ずしも大きくある必要はない。むしろ自分に適切なサイズを守ることのほうが重要」ということです。
追記:記事のタイトルを「少ないアクセス数でも稼ぐ方法」から現在のものに変更しました。(2012年9月1日)
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