本について、音楽っぽく考えてみたいと思います。

自分の仕事をはじめた頃は、なんだかんだでいわゆるビジネス書と呼ばれる本を購入して読みこむ、ということもしてみました。

なんとなく役に立ったような印象もあるし、そうでもないような感じもする。

それらの本は、おそらくだけれども、独立したばっかりで右も左も分かんないときに「そうか、よし、頑張ってみよう!」というような “とりあえず前向きな気持ちになれる” というような意味ではとても役に立ったような気もします。

疲れたときに炭酸飲料をゴクッと飲むとなんとなく元気になるような……。

その頃は、神田昌典さんという方をはじめとして、いわゆるビジネス書というものを分かりやすく、親しみやすく書く、というような流れができはじめてきていたように思えます。

個別具体的なノウハウやテクニックと呼ばれるものに関していえば、そこにどんなに凄そうなことが書いてあったとしても、結局はそのときどきの自分の状況に応用しつつ、実践して身につけていかなくてはいけません。

どんなに素晴らしい曲の楽譜をながめていてもそれだけでは私のギターが上達しないのと一緒です。もちろん、ある程度のテクニックや経験が身についている方にとってはその限りではないのかもしれませんが。

そしてしばらくするとそういった本は読まなくなりました。なぜかというといわゆるビジネス書と呼ばれる本の世界にもコマーシャリズムといいますか、マーケティング的な要素が強く導入されてきたのか、なるべく売れそうな装丁にしたり、タイトルにしたりといった創意工夫がなされてきたからです。

もちろんそれはそれで素晴らしいことと思いますが、効果効能を謳うばかりのアオリ文句に辟易してしまう私のような人間も少くなかったのでは?と勝手に考えています。

ヒットチャート、という言葉が昔ありましたけれども、今、どんな曲が売れているか?ということを気にする人はいません。(いや、いるのかな?)

なぜかというと、曲の売れ具合とその素晴らしさは思ったほど比例しないからです。または、そこに相関関係を見つけるのが思ったよりも難しい、ということを実感しつつある。

結局、私の心におそらくずっと残り続けるであろう素晴らしい音楽たちは、ちょっとびっくりだけれど私が生まれる前から存在しているというものさえあって、それらは、いわゆるコマーシャリズム的な要素やマーケティング戦略的なものからはすでに遠く、遠く離れている。

つまりそれは、私がいろんな音楽を、聴いたり弾いたり読んだりしているうちに、だんだんと自分の知識が深まったり聴く耳が育ったりしていった結果として見いだせたものなのだ、と信じたいのです。

そうして本もきっとそれと同じで、入り口はコマーシャルであったりポップであったり、アイドルであったりするのかもしれないけれども、そこから見る目とでもいうようなものを育てていくと、本当に自分を変えるような印象深い一冊に出会えるのではないんじゃないか、と。

それっていうのは、他の方は知りませんけれども私にとってはとてもスリリングで贅沢な遊びというか道楽みたいなものでもあります。

……。

なんでこんなことを書いたのかな、と思ったら、最近アマゾン本の売り上げランキングをながめていて、なんでこんな本が売れるのかわからない、と思ったときに、ああ音楽のときもそんなこと感じたかも、と思ったからでした。

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