GTD では、”頭の中の気になることをすべて” 集めてしまいましょう(書き出してしまいましょう)、ということが言われます。

それによって、気になることを一旦、頭の外に追い出すことができるようになるからです。

しかしひとことで “気になることを集める” といっても、それには単純で明快なものから、複雑で曖昧なものまで、いろいろなものがあります。

確かに、気になることを書き出しておくことにより、それらを自分の頭の外に追い出すことが可能になるという部分はあります。これらは一時期よく言われていた “外部の記憶装置” とか “外部の脳” みたいなニュアンスに近いのかもしれません。

例えば Evernote のサイトなどをみますと「すべてを記憶する」というキャッチコピーが書かれています。これは確かに、ツールとしては素晴らしいコンセプトと思います。

それをどうやって思いだすのか?

しかし私の経験からいえば、より重要なことは “それらをどうやって思いだすか?” ということです。

「忘れてしまっても、いつでも必要なときにすぐに思い出せる」

という自信というか確信があれば、頭の中の気になることをすっかり忘れてしまっても問題ありません。そのような状態というのは、とても気分の良いものです。

ここで先ほどの話に戻りますが、単純明快なことであれば、それが何であったのか?ということを思いだすのも難しくはありません。

  • 2月4日の月曜日の朝7時に、燃えるゴミをだす

これなら、例え忘れてしまったとしても、30分くらい前にリマインダーをセットしておけば、簡単に思い出せるでしょう。

では、

  • 田中さんから指摘されたデザインの変更を行う、詳細は1月19日のメールをみること

これはどうでしょうか?

なんだか抽象的で曖昧な感じがしますよね?おそらくこのことについてきちんと思い出すためには、1月19日のメールを見返して、田中さんから指摘されたデザイン案の変更とはなんなのか?とか、期限はいつまでだっけとか、どこまで進めたんだっけ?というようなことを調べなくてはいけません。

こういった “もう一回、思いだすための労力” というのは、自分が好きなこと、やりたいことであればそれほど苦にはならないのかもしれませんが、しかしそれでもあまり効率的とはいえないと思っています。またあまり気乗りしないことであればなおさらで、そもそも1月19日のメールを開くことすら億劫だ、と感じてしまうこともあるかもしれません。

しかも往々にして、気乗りしないことほどいいかげんなメモしか残されていない場合が多かったりもするんですよね…。

思い出せるようにメモをとる

では、具体的にはどうやってメモを取っていけばよいのか? ということになりますが、これはおそらく、人それぞれの状況や感覚などによって違いもあるとは思いますので、一概には言えないような気がします。

しかしいずれにしても大切なことは、「それを完全に忘れてしまったとして、また見返したときにすぐに思い出せるようにメモをとってあるか?」ではないでしょうか?

GTD 的にいうならば、特に複雑なプロジェクトにとりかかるときなどに、ひとつのコツとなってきそうです。もっと具体的には、いわゆる “プロジェクトの参照情報” であるとか、先日、お伝えした “ナチュラルプランニングモデル” について書きだしたり考えたりするときにこの質問を使うと有効かなと考えています。

まとめ

少し回りくどく書きましたが、要するにひらたく言えば、「あとで見返してみて、なんだかよく分からない参照情報であったり、なんだかよくわからないプランが書かれていたらガックリするよね」、というようなことです。

私が最近、疑問に感じていたことは、気乗りしないんだけどやらなくてはいけないことが続いたときに、GTD システムの効率や生産性がガクンと下がってしまうように感じるということでした。

よく考えてみれば、そもそも何をやればよいのかがよく分かっていなかったり、気が重いのでとりあえず収集だけして放っておいたら、そのうちにいったいこれはなんなのかということすらわからなくなっている、ということがたまにありました。

そのような反省というか改善点を踏まえて、

完全に忘れてしまったとしても、見返したときにすぐに思い出せるようにメモを書いておく

ということについて気づいたので、今日の記事でご紹介いたしました。参考になれば幸いです。

更新情報をメールでお知らせします。

このブログの更新情報を無料でメールでお知らせします。こちらのブログの購読ページから登録してください。