確かに、お金というのは宗教であり、共同幻想なのかもしれません。

少し長いですが引用しますので読んでみてくれますか?

 金本位制の時代は、「このお札になぜお札として価値があるのか」と聞かれれば、「それはいつでも金と換えることができるから」と答えればよかった。ところが、金本位制をやめた瞬間に、紙幣はいわばただの紙切れになったわけです。
 ところが、それで全く価値がなくなったということではありません。「これはお金なんだ」という信用・信頼、あえて言えば共同幻想があれば、「お金」として通用します。

知らないと損する 池上彰のお金の学校 池上 彰(朝日新書 2011)

もうひとつご紹介します…

次は、別の本から引用しています。

 神様と貨幣はよく似ている。
 貨幣が価値を持つのは、誰もがそれを貨幣と信じて疑わないからだ。
 1万円札に価値があるのは、特殊な紙やインキが使われているからではない。私たちが、福沢諭吉の似顔絵が描かれた紙切れに1万円の価値があるとする奇妙な宗教を信じているからだ。

得する生活 お金持ちになる人の考えかた 橘 玲(幻冬舎 2003)

これらは、紙幣とか硬貨と呼ばれるモノの本質を表しているように思えます。言われてみれば、世の中には “お金の貯めかた、ふやしかた” や “いかに稼ぐか?” といった情報が多くありますが、上記のような意味においては、人は、夢をみることが好きだからかもしれません。

ですが現実の生活レベルにおいて重要なことといえば、「私たちはそれを使わなくてはいけない」ということです。

お金は幻想であり、宗教における神のような存在であったとしても、私たちはそれをトイレットペーパーに交換したり、トマトに交換したりしなくてはいけません。

……神がトイレットペーパーに代わる、と考えるとなんだかお尻を拭くのにも厳かな気持ちになってしまいそうですが、このように考えてみると、貯蓄の方法や稼ぎかたというのも、“何のために使うのか?” という目的があってこそだと気づくのではないでしょうか?

実際の生活においてお金を扱うための3つのステップについて

お金は幻想なので、たくさんあれば、確かに夢は膨らみます。

しかし私たちは現実の世界に生きているので、夢を現実に変えていかなくてはいけません。

そのためには、“何のために使うのか?” という目的をハッキリさせる必要があります。

1. 出ていかざるを得ないお金を把握する

しかし実際の生活においては、はじめから目的が決まっているお金、出ていかざるを得ないお金、というのもやっぱりあります。家賃や公共料金の支払、税金など生活していくために必要なお金がこれにあたります。

この中には、電気・ガス・水道などのように毎月のように支払うものもあれば、固定資産税とか車両税のように(確か)年に一回というものもあります。

個人として仕事をしている場合はこの他にも “経費” というものがかかってきますが、とりあえず家計について考えるとして、まずはこの “生活に必要なお金” を把握する必要があります。

  • 毎月のように支払っていて、重要度の高いお金 – これを支払わないと生活が脅かされてしまうもの、例えば家賃や公共機関への支払など、あと借金やローンの支払なども
  • 毎月のように支払っているわけではないが、重要度の高いお金 – 固定資産税や車両税など

2. 人間的な生活を営むお金はいくら必要か?

次に、最低限、人間的な生活を営むために必要なお金について考えてみます。人間的な生活、というのは曖昧な表現ですが、例えばボロボロの服をいつまでも着ているわけにはいきませんし、髪の毛もボサボサのままではちょっと……というようなお金です。

上記の2つを把握するためには、やはり家計簿をつけてみることがおすすめではないでしょうか。

3. 生活するために必要なお金を貯めてる

最後に、上記の2つを何ヶ月分か貯めておくようにします。いきなりでなくとも、毎月、少しずつでも良いと思います。これは、もしものときの貯えになります。

……とりあえずここまでできれば、ある程度、生活に対しての安心感は出てくるのではないでしょうか?

何のために使うのかということは、どういう生活を送りたいのか、ということでもある

残ったお金は、先にお話ししたように、まずは何のために使うのか?を考えてから貯めるなり管理するなりします。

旅行が好きなら旅行のために貯めるとか、例えば両親の老後の介護が心配ならば、今のうちから備えておかなくてはいけない、ということもあるかもしれません。

こうやって考えてみると、お金を使う目的を考えるということは、どういうライフスタイルを送りたいのかを考える、ということと近いのではないかと思います。

もちろん、目的なんてなかなか思いつかない、なんとなく不安なんでとりあえず貯めておきます、という場合もあるかもしれませんね。ですが、今までこのようなことを考えたことがなければ、それはある意味、当たり前だとは思います。

このようなときは、いわゆる “ブレインストーミング” という手法を使って、週末などの時間に一気に紙に書きだしてみる、という方法がおすすめです。

そしてそのあとに、それらをジャンルごとに分けたり、整理したりするようにします。

まとめ

「私はどういうことにお金を使いたいのか?」

これはある意味、繊細な内容ではありますが、例えばどこかの誰かとこのテーマについて話しあってみたりすると、いろいろなヒントも得られるかもしれませんね。夫婦や恋人同士でも良いと思います。

最後になりますが、こうやってお金を使う目的をハッキリとさせることができたら、そのうちのいくらかは、“毎月、絶対に使い切らないといけないお金” という目的をもたせてみると、ちょっと面白いかもしれません。

お金に対して「きちんと毎月、使いきらなくてはいけない」という経験はあまりないと思いますし、そこからまた新しい体験やヒント、発想などが生まれることもあると思いますよ!

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お金を使う目的を考える、どういうライフスタイルを送りたいのかを考える、ということは、私がこのブログで書いている GTD という手法を活用するとバッチリなんじゃないかと思っています。

よろしければこちらの GTD のカテゴリーを参考にしてみてください。

参考書籍

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