「成し遂げないこと」について考えてみたいと思います。

一般的に、なにかを成し遂げるということは成功するということであり、それは幸せにつながり、ひいては充実した人生を送ることになると考えられているようです。

たしかに達成は、一時的な幸福感や興奮をもたらしますし、たとえば資格を取得するといった一種の達成によって、その後の人生を大きく変えることもあるでしょう。

しかしだからといって、達成ーーなにかを成し遂げることーーが、充実した人生を保証することにはなりません。

私がとくに伝えたいのは、達成したそのあとのことで、もっと日々の生活にねざしていて、かつ、充実感が持続するような活動のことです。

「私が心がけているのは道です。それは技を超えたものです。……感覚や知覚は働きを止め、精神だけが自由に動きます」。

フロー体験入門―楽しみと創造の心理学 M.チクセントミハイ (世界思想社 2010)

チクセントミハイの「フロー」については、私は「子供が夢中になって遊んでいる」場面をイメージします。

そこでは、集中が焦点を結び、散漫さは消滅し、時の経過と自我の感覚を失う。その代わり、われわれは行動をコントロールできているという感覚を得、世界に全面的に一体化していると感じる。

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そこには、成し遂げるべきものや幸福感はありません。

没我の感覚だけがある、というのは変な表現ですが、しかしおそらくあなたも、いつかどこかでそれを体感しているはずであり、長い人生を考えたとき、それこそがあなたを充実した人生に導くことでしょう。

あくまでも私の勝手な意見をいわせてもらえば、人々は、成し遂げることについてもっとはやく飽きるべきだと考えています。

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