平野啓一郎は、「個人から分人へ」と説き、分人主義を提唱しました。

僕は、分人主義的な生き方の一つの説明として、こういう話をします。
「個人」という分割不可能な単位を、仕事なり、恋愛なりに、一点集中で「投資」してしまうことは、明らかにハイリスク、ハイリターンです。子供の頃から、たとえば野球に全身全霊を打ち込んで、ハイリターンでメジャーリーガーにでもなれば、華々しいですけど、もちろん、そうならない可能性も非常に高いです。
分人主義的な生き方というのは、自分という資産の分散投資のようなものです。

平野啓一郎 公式ブログより(http://keiichirohirano.hatenablog.com/entry/20100131/1264878958

自分というものにはいくつもの「顔」がある。

会社での「顔」は冴えないかもしれないけれども、趣味の世界での「顔」は気に入っている(うまくいっている)。

こんな風に、自分という人間を分けて考えることにより、より肯定的に生きることができるであろう、というようなものが、分人主義である、と私は理解しています。

また個人的な感想として、この分人主義というものは、引用させていただいた部分からもうかがえるように、「成功すれば幸せになれる」という一種の幻想から目を覚まさせてくれるものでもあると思います。

「子供の頃から、たとえば野球に全身全霊を打ち込んで、ハイリターンでメジャーリーガーにでもなれば、華々しいですけど、」とありますが、当然、このメジャーリーガーになった少年にもさまざまな分人があり、それはたとえメジャーリーガーとしての分人が素晴らしいものであっても、それ以外の分人がネガティブなものであれば、決算してみればマイナスになってしまう可能性も当然ある、ということ。

ということは、人が生きるということに関しては、バランス感覚が必要であり、そのバランス感覚をどのように身につけ、またどのように保っていくのか? ということがポイントになってくるでしょう。

たとえば子育てにおいて考えてみれば、我が子の学校での成績がよければ親は喜びますが、しかしそれと本人の人生の成功については、それほど関連性はないということです。(というか、全体的なバランスが大切)

心理学的に、人生で「うまくいく結果」を予見させる資質を探ると、必ずその二つに行き着く。それは知能と、自己コントロール能力である。今のところ知能を高めて維持する方法は、専門家にもわかっていないが、自己コントロール能力を高める方法は見つかっている。

WILLPOWER 意志力の科学 ロイ・バウマイスター(インターシフト 2013)

バランス感覚を身につけ、それを保つためのひとつの要素といえるのは、自己コントロール力であると私は考えます。

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