問題志向と解決志向について考えてみましょう。

問題志向というのは、悩みや痛みなどの問題に着目しそれをとりのぞくというアプローチです。

解決志向というのは、望ましい結果に着目し、それを達成していくというアプローチです。

私たちは、ともすれば原因となる問題を特定し、それをとりのぞくことができればうまくいく、と考えてしまいがちです。

 幸福と不幸は、同じ連続線上に位置するものではない。恐怖、怒り、抑うつなどを減少させるストラテジーは、平安、喜び、ストレングス、意味というものを増大させるストラテジーとは同じではない。

ポジティブ認知行動療法: 問題志向から解決志向へ フレドリケ バニンク(北大路書房 2015)

しかし上記のように、「問題の解決」と「望ましい結果を得ること」は別のものとしてとらえる必要があります。

またさらに大切なことは、望ましい結果を得ようとする前に、必ずしも問題を解決する必要はない、ということです。

たとえば、他人とのコミュニケーションが苦手であるというような問題を抱えているときに、問題志向でその問題をとりのぞいても、コミュニケーションが得意になるわけではない、ということです。

自らが望む結果として、他人とのコミュニケーションを楽しめるようになりたいのであれば、そのような望みを明確化し、そのための対策を練っていくことが大切であり、その際には、「コミュニケーションが苦手である」という問題の解決からはじめる必要はなく、いきなり望みを叶えようとしても大丈夫、ということです。

もちろん、問題志向が必要な場面もあります。

しかし私たちともすると、解決志向が必要な場面でも、知らず知らずのうちに問題志向を採用してしまってはいないでしょうか?

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